四十肩五十肩(肩関節周囲炎)が治らない理由。


四十肩五十肩(肩関節周囲炎)が治らない理由。

整形外科に通っていてもなかなか改善しないケースがあります。

湿布を貼ってみたり低周波をしてみたり、マッサージを受けてみたり。

痛みが出ている時点でその治療だけでは足りないかもしれません。

四十肩五十肩(肩関節周囲炎)frozen shoulder

四十肩五十肩レントゲン

五十肩という名称は江戸時代から使われているみたいです。

外国ではfrozen shoulder(凍結肩)と呼ばれています。

整形外科では、レントゲンで石灰が写っていれば石灰沈着性炎と診断されますし、MRIで腱板が切れていれば腱板断裂と診断されると思いますので、病態のはっきりした疾患以外が肩関節周囲炎と診断されることが多いのではないでしょうか。

なぜ四十肩五十肩はなかなか改善しないのか

肩の痛みに対しての整体

四十肩の病態で重要なのが、肩甲上腕関節周囲の炎症から腱板疎部の癒着・肥厚関節包の癒着・肥厚をどう改善させていくかがポイントになってくると考えています。

さらに腕を上げる動作は、肩甲上腕関節の動きだけではなく肩甲胸郭関節の動きも必要になりますので、肩甲骨の動きも治療していかないと、肩の痛みだけを治療しててもなかなか改善しないと思います。

湿布や低周波治療や痛い所のマッサージだけでは、関節の動きが出来ないので痛みが取れたとしても腕が上がらないままになったりします。

重要なのは肩甲上腕関節の関節包や周囲の筋の癒着をはがすこと、肩甲骨周囲の筋の癒着をはがすことで、肩甲骨や上腕骨の可動域を改善をしていくことだと考えています。

肩甲骨は上下に約10~12cm、内外に約5~6cm、回旋に約60°の可動性があります。

肩関節は屈曲180°・伸展50°・外転180°・外旋60°・内旋80°などの可動性があります。

湿布や電気治療でなかなか改善しない方は、一度可動域訓練も行ってもらえないか相談してみてはどうでしょうか?

※無理矢理な可動域訓練は腱板断裂につながりますので、理解していないと事故につながります。

まとめ

湿布や電気治療では、関節を動かせる治療をしていないのでなかなか改善しにくい。

肩周囲の癒着をはがしながら可動域を改善させることが重要だと思います。

少しでも今の症状の改善にお役に立てればと思います。