椎間板ヘルニア・神経根症は手術の前にしっかり考えてみる。





椎間板ヘルニア・神経根症は手術の前にしっかり考えてみる。

頚椎椎間板ヘルニア・神経根症

頚椎椎間板ヘルニアのMRI

頚椎MRI

頚椎のレントゲン画像

頚椎X-P

この画像は自身のMRI画像とレントゲン画像です。

きっかけは、病院勤務時代に担当の患者さんのリハビリ中に、頚椎の神経根障害テストであるスパーリングテスト(Spurling test)を自身にも行ったら陽性だったのでMRIを撮ってみました。

画像結果や頚椎のテストからすると頚椎椎間板ヘルニアでした。

症状としては、首の痛みや可動域の制限などはまったくありませんが、唯一首を右後ろ(右側屈後屈)にすると右肩から腕に痺れが走ります。

肘をぶつけたときに、手に電気が走るような痺れが肩から手先にでます。

仕事がらこの症状が今後どうなるのか知っている為、家族には悪化した場合は頚椎の手術をすることになる事を伝えました。

いざ頚椎を手術するのかと考えると、分かっていても怖いです。

大丈夫だと分かっていても、首を切ると考えると不安です。

手術は怖いし痺れが残るの嫌だし麻痺になるのも嫌なので、いろいろ考えた結果、施術していく事にしました。

痺れの状態や症状の変化が、随時確認できるため治療計画が立てやすいです。

治療結果。

  • 施術を始めて半年が過ぎた頃に、痺れる量が少なくなりました。
  • 一年が過ぎようとしている頃に、痺れが出ない日がでてきました。
  • その頃から疲れがたまってくると痺れが強く、体が楽なときは痺れが無くなるようになりました。
  • 一年と三ヶ月頃から、症状がでなくなったので施術を中止して様子みるようにしました。
  • 一ヶ月くらいたって症状を確認すると、痺れが少し強くでるようになりました。
  • それからは、施術を続けることにしましたが、痺れがほとんど出なくなりました。
  • 一年と半年後、痺れが出ることはなくなりました。

今では全く症状は無くなりテストも陰性ですが、戻らないように時々ストレッチを行うように続けています。

病院での治療

頚椎椎間板ヘルニアや神経根症の病院で行われる基本的な治療法は、

  • 投薬
  • 頚椎カラー固定
  • 牽引
  • 神経ブロック
  • 手術

になります。

簡単に言うと安静にして痺れが出ないようにするか、ヘルニアの手術をするかになります。

今回行った治療

今回行った治療は、安静ではなく首が大きく動かせるようになるための治療です。

首の周りは、構造が複雑で沢山の筋肉や骨、関節があります。

細かく左右差を確認しながら、筋肉を柔らかくしていき、首の関節の動きが大きくなるように施術を行いました。

首の動きが大きくなることで、椎間板の負担を減らし神経に当たらないようにするためです。

この治療を選んだ理由

最初にお伝えてしておきたいことは、決してこの治療法が正しいわけではありませんし、すべての方に有効なわけではありません。

病院の治療が間違っているわけではありませんし、手術が必要な方もいます。

この治療を選んだ理由は、首の周りが硬くなって柔らかい椎間板に負担がかかりヘルニアになったからです。

また手の痺れの強さが日によって違うことも重要な所見でした。

「昨日は痺れが強かったけど、今日は痺れが弱い。」

症状を考えてみると、

  • 骨は日によって硬さに変化は出ない。
  • 昨日より今日は若返ってるわけではない。
  • 椎間板は昨日は硬くて今日は柔らかいなど日々大きく変わるけではない。
  • 簡単に変わるものと言えば筋肉。

椎間板ヘルニアの原因の中には、椎間板や骨が原因ではなく筋肉が硬い事が原因で椎間板ヘルニアになる場合があります。

筋肉は骨と骨をつないで動かす働きをしますが、筋肉が硬くなると骨と骨を強く圧迫することになります。

骨に強い圧がかかると骨と骨の間にある椎間板にも圧がかかります。

その状態で動かすとさらに強い圧がかかり、骨より柔らかい椎間板が耐えきれずに飛び出してヘルニアになります。

強い圧がかかった状態で動かすよりも、弱い圧がかかった状態で動かす方が負担が少なく済みますので、筋肉の硬さはとても重要です。

筋肉の硬さは、変形性関節症の原因でもあります。

関節が変形するのは「としだから」と言う話を聞いたことがあるかもしれませんが、10代の方でも筋肉の硬さが原因で変形します。

「とし」だけではありません。

こちらで、骨の変形について書いています。

膝や肩など、関節の痛みの原因はとしではない事もあります。今行っている治療で改善がみられない場合、すこし考えてみてはどうでしょうか?

また安静にしておくと、関節は硬くなって固まり(拘縮)、その状態で動かすと椎間板に強い圧がかかります。

首を固定して生活するのであれば問題ありませんが、左右を見たり上下を見たりと生活の中で首は大きく動きますので固定して生活するのは難しいです。

生活するうえでも関節が固まらないようにする必要があるのです。

こういったことから、安静にして症状を出さないように生活する治療ではなく、またヘルニアだからヘルニアを手術するのではなく、ヘルニアなる原理を解剖的や構造的に考えヘルニアにならないためにはどうしたらいいのかに焦点を向けた治療を行いました。

最後に。

今回の内容をご紹介したのは、「ヘルニアの手術を止めましょう」「病院の治療が間違っている」などと言う内容ではありません。

病院での治療は安全かつ、エビデンス(根拠)があることが主になります。

私も病院に勤務していたことがありますので、手術を薦めた方もいます。

また今は、整体院を開業していますが来院された方でも、病院での治療が必要だと思えば病院を薦めることもあります。

ただ、一般に行われている治療がすべてではないと言う事です。

「としだから」とか「手遅れだから」とかと簡単に諦めるのも違うと思います。

手術をしないと治らないと分かっていても手術をしたくない方もいます。

今の症状に、今出来ることは何か。

そんなときに一方的な治療を押し付けるのではなく、患者さんの気持ちや症状と治療の可能性を考えて提案してあげる必要性があるのではないかと考えています。

治療していく中で、エビデンス(根拠)は必要ですし画像やデータは必要だと思いますが、目を向けるのはパソコンや教科書ではなく「人」だと思っています。

今回の内容が少しでも誰かの役に立っているなら幸いです。



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